整理の目的とやり方
こんにちは!
モノと時間を整理する
井野ともみです。
前回の記事では
整理・収納・片付けの違いと
時間の取り方についてお伝えさせて頂きました。
今回は整理の「目的」と「やり方」についてお伝えさせて頂きます。
現場へ行っていて感じたのですが
みなさんどうしてもSNSのイメージが強く
美しく収納しようとしたり
何をどのようにしまえば良いか、という
「正解」を求めがち。
大事なのは目的です。
目的が合っていれば、どんな収納でもOK!
ぜひご自身の「正解」を見つけていきましょう♪
片付けの意味(おさらい)
前回のおさらいです。

整理収納の意味、片付けとの違い
ご存じですか?
(詳しくは前回の記事に投稿してあります。)
整理収納は「祭り」のようにしっかり時間をとって向き合う作業。
片付けは日常とお伝えしました。
日頃の片付けをラクにするために
整理収納が必要です。
今回は整理の目的とともに、「やり方」もお伝えしていきますね。
長くなりますが、お付き合い下さい。
整理の目的
それぞれの目的はこちらになります。
今回は「整理」について解説していきますね。

整理の目的はズバリ
「減らす」です。
世の中には、「捨てないお片付け」を提唱している方もいらっしゃいますが
私は断然手放し推します。
ここで、私の過去についてお伝えしたいと思います。
私がそもそも整理収納アドバイザーになったきっかけは
両親の死でした。
二人とも50代半ばという若さで立て続けに病死し
私は20代の時に実家をまるごと片付ける経験しました。
元気に暮らしている方の整理は、1割でもモノが減ればだいぶ片付きますが
主のいない家の片付けは、99%のモノを処分しないといけません。
1%のモノを選び取る作業は、想像以上にしんどいです。
今はご両親が健在で、まだ実家の片付けを経験されていない方も
いつかは直面する問題ではないでしょうか?
実家じまいの整理は、究極の整理です。
日頃から、ご自身のモノを要る・要らないの判断をしていくことが
いざという時のトレーニングになります。
また、ご自身も、いつかは年老いていくわけです。
高齢になってから、モノを手放すというのは
想像以上に肉体的にも、精神的にも、辛いこと。
だからといって向き合わずにいると
お子様や残された人が、そのモノたちの片をつけなければなりません。
今の世の中、手放すことより手に入れるコトの方が簡単にできてしまいます。
無意識で暮らしていると、どんどんモノは増えていきます。
だからこそ、長い目で見て
整理をするなら「減らす」意識が大事です。
ただ、すぐに手放せるものばかりではないことも重々承知しております。
何をどのくらい減らすのか、はご自身で決めて大丈夫。
やっているうちに手放し力も身につきますし
今すぐは決められなくても、数年後はあっさり手放せることもあります。
長期思考で良いので、「減らす」は常に意識しましょう。
整理のやり方
①整理収納の計画を立てる
まずは整理を始める前に計画を立てていきます。
整理収納は「祭り」とお伝えしました。
いつまでに終わらせる、という期限をもうけましょう。
家の収納は連動しているので、できれば家中を整理した方が
収納場所が決めやすくなったりもします。
少し期間が延びても良いので
できるだけ家中を整理するつもりで
○月はリビング、○月は洗面所、○月はキッチン
と、おおまかに決めておきましょう。
そのときに活用できるのが
「タイムコーディネート手帳」の、3ヶ月プロジェクトシート。

3ヶ月ごとに予定を立てていけるので
長期的な視点で計画するときにオススメです。
大まかに決まったら、直近の「やる日」を決めます。
こちらはウィークリーに落とし込みます。

どこなら時間をとれるのか、何時間くらいできそうか
実際にやる時間をブロックしてください。
やってみて、思ったよりも進まなくても、大丈夫。
次に計画するときは、より正確な見積ができるはずです。
整理をすると、手放すための時間も必要になってきます。
整理が進んでいったら、
「売りに行く時間」
「クリーンセンターに持ち込む時間」
なども予定に入れておくと、
「捨てようと思っているのに置きっぱなし」という事態が防げます。
②場所を決めたら全部出し
その日にやる場所を決めたら
その場所については「全部出し」をしましょう。
棚なら、棚の中全部です。
引き出しなら、引き出しの中全部です。
ここで注意点は
「枠は小さく」
です。
全部出しが基本ですが
最初に時間の読みができない時に
広い範囲のものを全部出してしまうと
出しただけで疲れてしまい
モノの量に圧倒され
進める前に気疲れしてしまうことがあります。
枠は小さく、スモールステップで大丈夫。
長く続けるには、無理は禁物です。
③分ける
全部出してみると、以外といらないモノもあると思います。
潔く手放せるモノは手放しましょう。
難しいのは残すモノ。
ここでよく使うものは、そのままその収納に戻しましょう。
ここでは使わないけれど、取っておきたいモノは
どんな理由で持っていたいのか、考えてみて下さい。
「今は使わないけれど使う予定」であれば
ストックとして保管しておけば良いですね。
その引き出しに余裕があれば、ストックと今使っているモノを
同じ場所にしまっても良いですが
パンパンになってしまう場合は
ストックはストックで別の場所でも良いと思います。
また、ストック以外でも
「思い出」の場合もあります。
思い出は思い出で一カ所にまとめましょう。
そのときに大事なのが
「誰の」思い出なのか。
お子様のものだとしても、取っておきたいのが親であれば
親エリアで保管します。
お子様が持っておきたいのであれば
お子様エリアで保管します。
この段階で思い出をどこにしまうか決められない場合は
「○○の思い出」で、一つ紙袋を作ってください。
他の場所からも同じ「思い出」が出てきたら
ひとまずその紙袋に入れる。
そうすることで、「分ける」がどんどんできていきます。
減らせないモノに関しては
なぜ取っておきたいのかを考え
理由別に紙袋に入れておくと良いでしょう。
どこにしまうかは、この段階では決められなくでも大丈夫です。
意味合いが同じものを
「まとめる」ができたらOKです。
分けていくと、その場所にしまっておきたいモノは
案外少ないことに気付くと思います。
ここまで「分ける」ができたら
次の段階の「収納」へとステップアップです。
最後までご覧頂きありがとうございました♪
この記事を書いた人

井野ともみ
千葉県野田市在住
整理収納アドバイザー
タイムコーディネーター
モノの整理×時間の整理で
人生を謳歌する暮らしについて発信中です。
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