家族と片づけ~無理なく進めるために必要なコト~

こんにちは!
千葉県野田市整理収納アドバイザー
井野ともみです。
この仕事をしていると、とてもよく耳にするのが
「夫が片づけてくれない」
「子供が捨てられない」
などなど・・・
ご自身は整理してさっさと部屋を整えたいと思っているのに
ご家族がなかなか協力してくれないパターン。
相手に合わせてたらいつまで経っても片付かないし
とはいえ、無理に進めようとするとケンカの原因にもなりかねません。
こちらの記事では、家族と無理なく整理を進めるコツをお伝えします。
《前置き》
今回のお話は、毎日の使ったら戻す作業、いわゆる『片づけ』ではなく
自分に取って必要か選び取る作業『整理』の部分のお話です。
整理は、いる、要らないを含め、どこでどのようにどんな頻度で使うかを把握し
分けていく作業になります。
使ったら戻す『片づけ』は、ご本人でなくてもできますが
『整理』は、ご本人にしかできません。
その、『整理』をして欲しいとき、どのように家族に促せば良いのか
お伝えして行けたらと思います。
「整理」で一番必要なのは・・・
家族と整理を進めていく上で欠かせない、かつ最重要なこと。
何だか分かりますか??
それは
「コミュニケーション」
です。
ご自身のやりたいタイミングのみで、ご家族を巻き込もうとしていませんか??
ご家族がいつも時間と体力に余裕があって、
整理することも嫌いじゃなければ
いきなり言われても乗り気でやるかもしれませんが
残念ながら、そんなパターンはあまりないと思います。
家族も、それぞれ平日に会社や学校で頑張ってきて
家ではゆっくりくつろぎたい、という想いがあると思います。
口にはしていなくても
『今日はやっとゆっくりできる日だ、録画したドラマゆっくり観よう』
と思っているかもしれないですし
『今日中にあの宿題やらなきゃ』
など、明確な予定ではなくても、ご自身なりの予定を決めて
計画していたり楽しみにしていたりするかもしれません。
『休み日に要る要らないを判断して欲しい』
『収納場所を決めるの手伝って欲しい』
『ゴミ出しする準備を手伝って欲しい』
『とにかく家から不要なモノを出したい』
ママにはママなりの、『今日』やりたい理由があると思います。
しかし、ゆっくりくつろぐつもりの貴重な休日に
いきなり
『今日これやるから手伝って!!』
と、面倒な作業をやれと言われたら
『えー・・・今?!』
『いや、今日じゃなくても・・・』
なんて言われかねません。
場合によっては
『勝手に決めないでよ!』
なんて言葉が返ってくるかも・・・?!

ママは家族のために片づけたいと思っているので
こんな言葉が返ってきたら、ため息しか出ませんよね。
なぜ片づけたいか、を伝える
タイミングが合わずにケンカになるパターンはわりとよくある話。
好きなことなら良いですが、整理が特に好きでもなければ、
いきなり『やって』と言われてもなかなか腰が上がらないでしょう。
この場合、どちらが悪いわけではなく
単純にコミュニケーション不足だと、私は思います。
それぞれが相手の気持ちをちゃんと理解できていなかっただけのこと。
整理をして欲しい場合は
『○日に資源ゴミの日だから、それまでにいらない服を出しておいて』
または
『○日にここの整理やっちゃいたいんだけど、いつならいい?』
など、ご家族の時間の余裕を持ちつつ、理由を明確に伝えてみてください。
片付いたらどうなる?
単純に『整理して欲しい』だけではなく
『ここが片付いたら、もっと趣味のモノを置くスペースができるじゃん!』
『溢れてきたから、洗濯物がしまいづらいの。だから量を少し減らして欲しいんだ。』
このように、やってほしい理由を明確に伝えることで
ただ『やっておいて』と言われるより、ご家族も動きやすくなります。
お子様の場合、特に今の時期でしたら
『サンタさんのプレゼント、置く場所ないね。サンタさん来る前に、いらないおもちゃをどうするか考えようか!』
と、サンタさんのプレゼントという新たな希望を伝えながら促すと
さっさと整理してくれると思います。
(誕生日プレゼントでも使える技)
ただ単に
減らして!捨てて!!と言うより
よっぽど効果的です。
ぜひ面倒臭がらず、コミュニケーションをとって、ご自身の気持ちをお伝えしてみてください。
ハードルを下げる
要る要らないの判断をして欲しい時は
一回のハードルを下げるのも効果的です。
例えば、『クローゼット全体の整理をして』と言われると
とても大変そうですし、そもそも何からやったら良いのか分かりませんが
予め最近着てなさそうな服をピックアップして
『この紙袋の服、全部いる?』と聞かれたら
クローゼットから紙袋に視点が変わり
断然ハードルが下がります。
ご自身が整理が得意で、ご家族が苦手な場合は
『ここにあるのだけ判断してほしい』と
範囲を狭めてあげるととりかかりやすくなります。
整理の順序
家族と整理収納を進めるに当たって、家族がなかなか動いてくれない場合、
動き出すのを待っていたらなかなか進みません。
そんな時はどうしたらいいでしょうか?
まずは自分のものから
ご家族とのコミュニケーションのお話をしましたが、
ご家族以前に
『まずは自分のものから』

家族がやってくれない事にやきもきする前に、
ご自身ができることからコツコツやってみましょう。
整理収納は伝染します。
自分以外の場所が、一カ所でもキレイになると
気持ち良い!自分もやりたい!と感じ、言われなくても整理をするということは
よくある話。
ずは自分のモノから進めていき、共有部分は後回しにしましょう。
洗面所やクローゼットも、自分の棚だけは完璧に整理してみる、と割り切る。
実際お客様でも、ご主人の部屋はノータッチだったのに、私が帰った後
『主人が今までやらなかった整理をしていてびっくり!』
というお話はよく聞きます。
自分以外のものは人別に
自分のモノから整理しようと思っていても
リビングなどの棚をするとどうしても、家族のモノが混在していると思います。
そんなときは
パパBOX
○○(お子様)BOX
など、人別に箱や袋を用意し、後で見てねと伝えましょう。
整理したところを、後から
あれどこ?と聞かれる心配もないですし
ひとまずまとめておけば
今キレイにしたい!というご自身の気持ちも
クリアできると思います。
一緒に今やろう!というのはなかなかハードルが高い場合
人別とりあえずBOXはオススメです。

相手のテリトリーは口出ししない
ご主人の部屋、お子様の部屋がそれぞれ個室である場合
子供部屋がいつも散らかっていて気になる
夫の部屋のモノが多すぎる
といった理由で、
それぞれの個室が気になるといったご相談やご依頼を頂く場合も
ありますが
家族といえど、人のテリトリーは口出ししない、
という線引きは大事だと思います。
整理という作業は、自分のモノと向き合う作業。
やれと言われてできるものではありません。
ご自身がやりたいという気持ちになるまで
他の部屋を整えていきましょう。
また、中高生のお子様の場合
部活やテスト前などの本当に忙しい時に荒れてしまうのは
仕方ない、と割り切るのも大事です。
常にキレイは難しいと、私も娘を見ていて感じました。
親は、お子様がやりたいタイミングになったとき
手伝えるスタンスで見守るのが一番良いと思います。
『片づけ=家事の一環』
という感覚のせいか、
ママが頑張らなきゃと思われている方もいらっしゃいますが
モノと向き合うのは本人にしかできません。
ママだけが頑張ることではありません。
私がやるのはここまで、と線引きをし
あとは本人に任せるのも大事です。
タイミングも、任せる。
任せておいたほうが、うまく回ることも多々あります。
ですが
どこまで自分がやったらいいか
どこからやったらいいのか
分からない場合は一度プロを頼ってみてくださいね!
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
この記事を書いた人

井野ともみ
千葉県野田市在住
整理収納アドバイザー
整理収納×心理学で
『暮らしと心に余白を創る』をモットーに、モノも心も整えるお手伝いをしています。